サンタはマスターキーを持っているらしい

「おねぇちゃん、サンタさんはどうやって、おうちに入ってきたのかなぁ?
煙突なんてないのに。」と、

近所の5歳になる女の子、ユキちゃんが、
小学生の我が家の娘に聞いてきた。
童話でも童謡でも、サンタは煙突から入ってくるのが定説なのに、
煙突のある家なんてあまり無い!娘!この難題にどうこたえる??
ちょっとドキドキする私をよそに、娘は自信満々に答え始めた。

 

「サンタさんが煙突から入るのは昔の話だよ。
今はサンタも鍵を持っていて、それでおうちの玄関を開けるんだよ。
その鍵は、”マスターキー”って名前で、どんな家の鍵も開けれるんだよ。

もしその鍵で開かなかったら、
まがった針金で鍵穴をコチョコチョして開けるんだって。」

 

ちょいちょいちょい!!!ちょい待て娘!!それじゃぁ、
サンタさんじゃないと思うぞ!!私はあわてて、娘に聞いたんだ。
「サンタさんてそうやって入るの?誰が教えてくれたの?」
すると娘は、私にも得意げに教えてくれた。
「だって、他の人の部屋に入るなら、それが一番いいって、
マコト君のパパが言ってたよ。
それでもダメなら窓を割るしかないって。

サンタさんは窓割らないから、マスターキー持ってるんでしょ?」

 

マコト君ちは、たしか、ホテルを経営していたように思った。
きっと鍵を無くしたり、何か問題あって開けれなくなった部屋を、
マスターキーで開けるんだろうな…。それをサンタにあてはめたのか!
なるほど…。よく考えたなぁ。娘の想像力に感心した。
ある意味、合理的?論理的?じゃないか!
隣のおうちの女の子は、「へぇ〜、サンタさんってすごいんだねぇ〜」
と納得して帰って行った。…良かったんかなぁ、
そんな納得の仕方で…あとでユキちゃんのお母さんに何か言われそうな気がする…。